従順な子はダメ? これからの時代、自由な子が勝る理由とは
2020年教育改革で、小学校~高校までの教育が大きく変わります。
そして、求められる人材も大きく変わってきています。
これまで:「親や教師に従順な良い子」
これから:「主体的に生きられる子」
です。
その為に親は子供に何をしてあげられるのか。
答えは簡単です。
以前のブログで綴っている通り、「環境作り」に徹する
のみです。
具体的には、子供が自ら何かに熱中したり、夢中で遊ぶのを後押ししてあげればいいんです。
詳しくお伝えしていきます。
2020年教育改革で変わること
これまで:「先生が正解を一方的に教え、その正解をいかに覚えるか」という教育
これから:「正解までの問題の解き方をグループごとで話し合ったりするような対話を 取り入れ、“どうしてそうなるのか”という考える力を養う」授業
覚えた事をどのように使うかに重点が置かれるようになります。
これから子育てで大切な事【子供の学習】
学力の3要素
↑このピラミッドのように、学力の3要素は次の3つを総合的に判断するようになります。
- 知識・技能の習得
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ姿勢
この3つをアクティブラーニングという「主体的・対話的で深い学び」と言われる授業の方法で行なわれていきます。
アクティブラーニングは、これまでの先生からの一方通行の授業ではなく、ディスカッションやプレゼンテーションなどを用いて、子供が能動的で深い学びができるようになる授業形式です。
子供たちが自ら能動的に学ぶ教育への転換期は、もうすぐそこです。
時代は私達親が子供だった頃とは全く違います。「自分の子供の頃はもっと外で遊んだりしていた」「自分の子供の頃は勉強について行けたのに、今の子は塾に通うのが当たり前になっている」など、私自身も昔との比較をついしてしまいますが、今と昔とでは、授業の内容も求められている事も全く違います。
もっと私たち親が積極的に新しい情報を取り入れ、柔軟に変わらなければならないのかもしれません。
頭を良くするには探求学習が重要
↑この本にも記載されている通り、探求学習がとても重要です。
探求学習とは、「能動的な学習」「答えを導き出すための力をつける方法」と定義されており、答えの無い問いに対し、仮設を立て、情報収集し、主体的に学ぶ事です。
これは、「地頭を良くしてくれる」学習方法とも言えます。
従順な良い子にしない方がいい!
衝撃的な内容ですが、大人の言う事に従順な「良い子」にしない方がいいです。
理由は、子供たちが大人になった時、今とは全く違う「自分で切り開かなければ生きて行けない社会」になっていると思うからです。
誰かの言いなりになって良しとされていた時代は終わろうとしています。
今後はグローバル化は進み、AIなど技術革新によって、仕事の内容も大きく変わります。
繰り返しますが、これからの時代を生き抜くためには、変化の激しい時代の中を自分で切り開いていける力が欠かせません。
昔のように、社会の歯車になり上司の言われたことだけをこなすという人は、どんどんリストラの対象となっていきます。つまりは「企業が求めない人材」とも解釈できます。
これまでは親に言われたことをしっかりこなす子、親がやらせたいことをやる子が良しとされましたが、これからは自分でやりたいことをみつけて、自分でどんどんやっていける子が求められます。
特に母親に「こうしなさい」と言われて子供もそのようにずっときてしまったような子供は注意が必要です。親の顔色をうかがって、親の喜ぶ行動をとる方が楽で、それで慣れてしまい、自分の好奇心を満たす事をしてこなかった人は、新しい事にチャレンジしたいという気持ちも減り、自分が何をしたいかもわからなくなってしまいます。
つまり、好奇心という本能を自制し続けると、どんどんすり減ってしまいます。
では、その好奇心を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか?
好奇心や主体性は遊びで育つ
子供は生まれつき好奇心旺盛です。
親からみて一見「くだらない」ことに興味を持っているようにみえても、そういう時こそ主体性や能動性を育んでいる時間なのです。
だから親が良かれと思って、先回りしすぎたり口や手を出してしまうのは、育つ芽を詰んでしまうことになるのです。
赤ちゃんの頃から本人のしたがる探索行動をいっぱいさせてあげて好奇心を上手に伸ばし、主体性を損なわないように子供の後ろからそっとついて行く。それこそが子供が意欲をもって自分から進んで物事に取り組むようになる”本当の早期教育”なのではないかと私は思います。
形式的な知識能力を身につけようと親が先回りした受け身の早期教育では、本当に賢い子は育たないのかもしれません。
親は子供が失敗しないようにと良かれと思って声をかけます。でも子供が失敗した時こそ、色々な事を学んでいくのです。
3歳位までの幼児でも親が子供の前にいて引っ張るのではなく、子供が興味を持ったことや進む道を後ろや横から支え、励ましてあげるのが大切なのだと思います。
子供の伸びる力を伸ばすには、子供の好奇心の対象を親も一緒に観察したり、共感したり、考えたりすることが大事です。
子供がまず自分で興味を持ち、考え、疑問に思うということが最大のポイントです。
それは仮にゲームでも良いと思います。ゲームが好きで、「どうしてゲームはリモコンボタンを押すと画面の中で動くんだろう?」「ゲームを作ってみたい!」など、行く行くはプログラミングやデザインを極めることにつながるかもしれません。
好きなもの・ことを極めれば、それが好奇心に繋がり、学びへと繋がります。「好き」に勝る勉強欲は無いと思います。
幼児期は「興味をもって遊ぶ→夢中になる→自分からすすんでやる」という順を経て、自分で工夫して遊べるようになっていきます。
勉強も同じです。
「興味をもつ→夢中になる→自分から進んでやる」というプロセスをたどることで本物の力になります。
幼児期だけでなく、小学生になっても子供の頃の熱中体験は子供を伸ばします。熱中体験が豊富な人は、主体的に行動でき、自分であれこれ工夫して考える力が身に付きます。
人と違っていい
自分の子供が人と違ったことをすると親は「変な子だと思われたくない」と恥ずかしくて嫌がるかもしれませんし、これまでは人と同じようにすることを良しとされてきましたが、今後は人と違う発想が求められる世の中になっていきます。
人に迷惑をかけない事なら、人と違って全然いいのです。むしろそれが強みになります!
今後求められるのは、沢山遊んだ子
社会性を育てるには友達と沢山遊ぶ、仲間の中で認め合う経験が大切です。
これからは、多様な人々と協力し合える力も求められています。
グローバル社会では国籍や文化が異なる人たちと一緒に働く機会が増えます。
人間関係の能力である社会性を発達させるには、仲間や友達とたくさん遊ぶことが一番です。
自分の周りの環境や経験がその人の視野の広さを構築します。
自分にとっての当たり前は周りの人、特に他国籍で異文化の方とであれば、尚のこと違います。
「違って当たり前」を念頭に置き、「違いを受け入れる力」が大切です。
3歳頃まで:親に認められ大事にされることが重要
4歳頃から:仲間の中で認められることが重要
になってきます。
友達から遊びに誘われたり、遊びの中でアイディアを出して注目されたりして、仲間の一員としての役割を果たしたという手ごたえがあると、自分も役に立ち、必要とされ、認められていると実感できます。
集団の中では自分のわがままは通らないということやルールや約束を守ることも少しずつ学んでいきます。
遊びの中で
・人と関わり方
・相手の表情を読み取り言葉を交わして思いを伝え合う事
・自分の気持ちを調整する力
・周りと協調していく力
なども育まれます。
これからの子育て
親が細かいことに口出しせず、子供だけで目いっぱい遊ばせてやることも大切なのだとわかりました。
これから求められていく主体性や社会性は、子供の「やりたい」という気持ちや友達と思いっきり遊ぶ事で育まれます。
子供がやりたいこと、興味を持ったことを親はどんどん応援していきたいと思います。
その「子供のエネルギーこそ一番の宝」です。