シングルファザーの心情【本当の辛さ】
私がシングルファザーの時、一番苦労したのは「気持ちの維持」です。
パートナーがいないと、それだけで不安になります。
このまま自分は独りなのか・・・
このままこの子達にはお母さんはいなくていいのだろうか・・・
ふとした瞬間に思いました。
そればかりが頭をよぎり、食べ物ものどを通らなくなってしまった事もあります。
また、そんな時は頭も働きません。
色々したいのに、気持ちばかりが焦ってしまい、できずに終わる。その悪循環。
多分心療内科を受診すれば「うつ病」と診断されてもおかしくなかったと思います(;´∀`)
そんな状況を脱せられたのは、言うまでもなく、今の妻のおかげです。
妻と出会って、人間不信でもあった私が、妻の一途さに魅せられ、現在に至ります。
妻には本当に感謝しています。
シングル世帯の事を少し見ていきたいと思います。
2016年の統計ですが、ひとり親世帯数は母子・父子合わせて141.9万世帯あります。
私の嘆きは、その内の1世帯の声と思って頂ければ幸いです。
これだけひとり親世帯がいるので、コミュニティもそれなりに充実してきていると思います。
ツイッターなどのSNSでも、「ひとり親のコミュニティ」などもあります。
そういうコミュニティに参加すれば、繋がりも広がり、寂しさは薄れるのかもしれません。
ただ、私はツイッターをやっていませんでしたので
そういった交流も特になく、考えれば考えるほど、心配が膨らむ。そんな交流の狭いシングルライフを送っていました(;´∀`)
しかし、私は周りに本当に恵まれていました。
会社からも、子供のお友達家族からも・・・
更に、養育費も貰えていたので、ひとり親の中でも恵まれた環境にいたと思います。
この統計は2016年に取られているので、私もこの中の「1」になるはずです。
父子世帯 18.7万世帯 で、その内養育費を受けていたので
3.2%(5,984世帯)の内の「1世帯」が私です。
そんな恵まれた状態の私も、心は寂しかったです。
周りに本音で話せる友人もいない。
子供の相談も、ママ友にするにしても
あくまで異性なので、しづらい。
この先の漠然とした不安に押しつぶされそうになったことも何度もあります。
本当に弱い人間です。
心理面だけで私は崩壊しそうでした。
しかし、心理面と経済面、共に苦しんでいる世帯の方が圧倒的に多いと思います。
ちなみに、今まで仮に就労経験が無く、いきなりシングルとなって、子供を自分一人の力で育てることになったとしても、
就業訓練や自立支援事業などの就業支援を、国や都道府県、自治体が主となって行ってくれています。
また、これに付随して自立支援教育訓練給付金や高等職業訓練促進給付金といった給付金制度があります。
(妻もこの高等職業訓練促進給付金を利用して資格を取得しています。)
とはいえ、シングルになると世帯収入は減ることは、大抵の方に当てはまることだと思います。
元々夫婦の収入合計から、自分一人の収入合計になったら
そりゃ下がりますよね(;´∀`)
相手が家にお金を入れないような人でなければ、下がるのは必然的です。
就労の割合ですが、
住む場所にしても、離婚直後に市営・県営住宅に住める人というのは少ないと思います。
市営・県営住宅などは、恐らく抽選や順番待ちといった地域が多いのではないでしょうか。
そうなると、最初は相場のアパ―ト代などがかかりますし
引っ越すにしても引っ越し費用が掛かります。
そうこうしている内に、離婚時の貯金も減っていきます。
しっかりと働いていたとしても、シングルになると
子供の急な発熱だったり、インフルエンザ等の感染時、また、学童の集まり等、
仕事を休まざるを得ない事は幾度となくあります。
すると、収入が大幅に減る月も出てしまいます。
「収入-支出」でマイナスが続けば、経済的にも厳しくなっていきます。
仮に正社員だったとしても「解雇されるかも」といった心配も付きまといます。
そんな経済面での心配が心理的な不安・寂しさと合わさったら
子供に当たってしまいたくなる日もあることと思います。
仮に子供に当たってしまった時は
「なんてことをしてしまったんだ・・・自分は弱い人間。生きていない方がいいのでは・・・」
なんて思う時もあると思います。
そんな時は、
「子供にとっては、あなたが生きてくれているだけで、あなたの存在はヒーローだよ」
と声をかけてあげたいと思います。
何様だよ!!と突っ込まれるかもしれませんが
私はそう言葉をかけて欲しかったです。
今はリサイクルショップなどで、安価でキレイな服も購入できます。
私もよく「1枚100円!」といったセールの時に子供服を調達していました(笑)
なので、外見で経済面を測ることは難しくなってきていると思います。
あくまで「私は」ですが、
シングルでの本当の辛さは、そんな外には表れにくい内面に、それも根深く隠れているのかなと思っています。