彩 diary

再婚した元シングルファザーの成長日記

テスラ蓄電池 販売店の本音

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(出典:テスラ社 Powerwall HPより)

 

 

 

テスラ社の蓄電池「Powerwall」 機器代金の合計99万円(税別)!!

(内訳:Powerwall本体82.5万円、サポートするハードウェアBackupGateway16.5万円)

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(出典:スマートジャパン 2019年10月16日 記事より。左が本体(蓄電池)、右がBackupGateway)

 

 

「蓄電池の価格破壊!!」と話題ですね。

今回は、この「Powerwall」について

消費者・販売(工事)店

双方の立場で考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【消費者】

 

<テスラ蓄電池の魅力(価格)>  

蓄電容量13.5kwhの為

本製品の工事費別 本体単価は「7.3万円/kwh」です。

安いですね(笑)

 

一般住宅に多く使用されるリチウムイオン蓄電池の相場が

「20万円/kwh~」と言われている為

3分の1近い金額であることがわかります。

 

更に、テスラ社のHP上には「おおよその設置費用40~55万円」と

明確に表記されている為

消費者にとっては明確な基準となり、「最大でも99+55=154万円(税別)で設置できる

とわかる為、非常に検討しやすいと思います♪

 

 

また、この「Powerwall」ですが、非常に高性能です。

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(出典:スマートジャパン 2019年10月16日 記事より。Powerwall構造)


 

 

 

<テスラ蓄電池の魅力(性能)>  

全負荷型 かつ 50A(5kVA)の高出力

 

蓄電池には「特定負荷型」と「全負荷型」の2種類があります。

Powerwallは「全負荷型」です。

特定負荷型は、蓄電池の供給は決まった回路先にしか電気は送られませんが

全負荷型は、家全体の回路に電気を送れる為

非常に便利です。

わかりやすく、簡単な例でみていきます。

 

 

≪例:特定負荷型の場合≫

特定負荷型の場合、蓄電池との接続先(電気の供給をできる先)として

[条件:3つの子ブレーカーまで。合計15A(1.5kVA)まで。]

などという条件があります。例えば、

①冷蔵庫の子ブレーカー ②リビングの子ブレーカー ③洗面所の子ブレーカー

という3つを選択したと仮定します。

するとどうでしょう。

実際に停電が起こり、蓄電池に貯めた電気を使いたい!となった時、①~③は使えます。

但し、合計15Aという条件がある為

仮に冷蔵庫とリビングにあるテレビや照明を使用しており

その状況で更に洗面所でドライヤーを使用したとすると

「バチンッ」とブレーカーが落ちてしまいます。(ドライヤーの大半は1200w=12A。ドライヤー以外の電化製品で3A以上使用するとアウト!!)

 

更に、条件に[100V対応]となっていれば、もちろん200Vは使用できません。

(リビングエアコンやIH、エコキュートの多くは200Vです。)

 

その為、使用するには慎重さが必要となります。

(そんなに重く捉えなくて良いですが(;・∀・))

 

 

特定負荷型 商品例

・長州産業 ソラトモ(6.5kwh)

ニチコン (4.1kwh)

SHARP (4.2kwh、8.4kwh)

Panasonic (5.6kwh)   

・ループでんち(4.0kwh)   等・・・

 

 

 

 

≪例:全負荷型の場合≫

家全体のブレーカーに電気が流れます。

なので、特定負荷型と違い、使用できる回路を選択する必要がありません。

つまり、リビングでも子供部屋でも、洗面所でも使用できます!

そして条件も[30A(3kVA)まで可。200V対応]など

特定負荷型に比べ、非常に使い易いものが多いです。

(ちなみにPowerwallは50A(5kVA)の高出力!!)

なので、IHやエコキュートを使用されているオール電化住宅には

断然こちらをおススメします!!(笑)

 

 

全負荷型 商品例

・田淵電機 アイビス7 (14.08kwh、7.04kwh)

・NF回路ブロック スマートスターL(9.8kwh)

ニチコン (12kwh)

・長州産業 へやまる (9.6kwh)

・デルタ電子 (11.2kwh)

・テスラ Powerwall (13.5kwh)   等・・・

 

 

 

 

 

【販売(工事)店】

 

<利益率の悪さ>

 

通常蓄電池と言えば、メーカー小売希望価格○○〇万円(工事費別途)

となっていることが多いと思います。

が、このテスラ社は違います。

「機器代金の合計99万円(税別)。おおよその設置費用40~55万円。」

と明確に謳われてしまっています。

販売する側としては「1件あたりの最大利益が決まってしまっている」という訳です。

 

具体例を出してみたいと思います。

 

他社の蓄電池では「メーカー小売希望価格300万円。仕入れ130万円、工事費40万円(内、人工代+材料費20万円。工事店利益20万円)、販売価格(工事費込)200万円」で販売した場合、<販売・工事>の利益は50万円になります。

(消費者は、原価を知らない為、販売価格200万円なら仕入れ値は150万円くらいかな~などと、勝手に推測してくれるはずです。)

 

これに対し、Powerwallの場合(仕入れ値が値引かれるのか不明な為、公表価格で試算)は、「仕入れ値(本体)82.5万円、BackupGateway 16.5万円、工事費40万円(人工代+材料費20万円。工事店利益20万円)、販売価格(工事費込)154万円」で販売した場合、<販売・工事>の利益は35万円です。

この他にもしかすると販売登録店手数料(加盟店料)として、販売(工事)店→テスラ社へ納める費用がかかるかもしれません。

その為「利益 35万円」というのは、あくまで「最大利益」であって

仮に施工の手直し等発生してしまったら、工事店は赤字になることも考えられます。

そうなると、削るところとすれば「工事代(人工代)」となり、職人からの不満が蓄積され、仕事の効率が悪くなってしまうかもしれません。

 

(まぁこれは、この製品に限らず薄利の場合には起こり得る事ですが(^_^;))

 

要するに、他社ではメーカー希望小売価格が高めに設定してくれている為

販売価格帯にも幅を設けることができ、利益を出しやすいですが

テスラ社の場合、メーカー公表価格がそもそも安い為

販売価格帯が限られてしまい、利益が出しにくくなってしまいます。

(消費者に販売価格の内訳を読まれやすくなってしまいます。)

 

 

そうなると、結果的に「儲からないなら、あまり積極的には販売したくない」という心理が働いてしまうのではないでしょうか。

あくまで素人の憶測ですので

さらっと流して頂ければ幸いです。(;・∀・)

 

 

【まとめ】

消費者には嬉しい、販売(工事)店には厳しい

そんな商品だと思います。

 

 

 

【日本のテスラ蓄電池 認定施工会社】

 

・㈱光設備(愛知県津島市

・日本住宅サービス㈱(広島県福山市

・ゴウダ㈱(大阪府茨木市

・㈱SIソーラー(東京都中央区

 

 

 

~2020年春の販売開始予定~

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