私が蓄電池を導入しなかったたった1つの理由
蓄電池、人気ですよね。
今回は、なぜ蓄電池を導入しなかったのかを綴りたいと思います。
結論、「節約にならないと思ったから」です。
そもそも私がオール電化にした理由の一番は「お金」です。
高いプロパンガスの縛りから脱する為に取った選択です。
元が取れ、お得になるなら導入する価値があると思いますが
我が家の電気使用量を考えると、10kwh程の蓄電容量は欲しいところ。そんな容量の蓄電池を導入するとなると現在の蓄電池価格では、工事費込みで、130~200万円程はするかと思います。
話題のテスラ社蓄電池(Powerwall)なら合計99万円(税抜)+工事費です!!
詳しくはこちらの記事に綴ってます。
そもそも蓄電池は
『太陽光の余剰電力、もしくは夜間の安い時間に電気を貯め、
電力会社からではなく、貯めた蓄電池の方から優先的に電気の供給を受ける(自家消費する)。
という仕組みでメリットを生み、さらに災害時には電気が使える。』という商品です。
太陽光と組み合わせると、とても良い商品だと思います。
が、やはり問題は「価格」です。
果たしてそこまで高いお金を支払ってでもやる価値はあるのか。
お住いの地域によっては補助金も出ますし、もちろん災害時には大いに役立つと思います。
ただ、その時の備えとしてこの投資額は低所得の私にとっては大きすぎます(-_-;)
日々のサイクルでの利益も、結局は電気を何時に買うかの差額益。
(余剰電力についても、売電額との差額益になります。)
ちりも積もれば・・ですが、たかが知れてますよね。
【検証】
例えば、私の入っているスマートライフプランを例にとってみると
夜間16.3円/kwhで電気を蓄電池に貯め
日中38.71円/kwhで買うはずの時に蓄電池から放電。
その為、利益22.41円/kwhです。
ちなみにこの金額は、1kwhあたりの最大利益額です。
この金額を超えることは無いのです。
つまり、仮に大容量のテスラ社13.5kwhで仮定した場合、
日中は3.5kwh(ホームタイム7時間。日中は仕事等で外出していた場合で、待機電力は0.5kwh程と仮定。)
その他の時間帯(差額益12.22円/kwhで計算)に、10kwhを
毎日この仕組みで利益が出たとすれば
150万円で購入した場合、元が取れるまでに7,477日(20.5年)かかる計算となります。
そして蓄電池の寿命は10~15年程かと思います。
(参考サイト:https://www.shouene.com/battery/battery-compare/compare.html)
そうすると、元が取れる前に修理代の発生や
場合によっては廃棄せざるを得ない(廃棄代発生)状況になりかねません。
先程の仮定では、テスラ社の13.5kwhを元に算出(放電合計:13.5kwh)しましたが
実際、現在の蓄電池の主流は10kwh前後かと思いますし
いつ来るかわからない災害時に備え、日中に使用したとしても20%程は残しておく為
(例:10kwhの蓄電池で、日中に10kwh使い切ってしまい、その日の20時頃などに災害が起こった場合に、蓄電池の残量は0です。それでは備えの蓄電池の意味が無い為、残量設定を20%等にしておくことで、日中の使用量限度は8kwhまでとなり、20時に災害が起こった際は2kwh分、蓄電池に電気がある状態になります。)
到底元は取れないのです。
(太陽光発電の余剰分を蓄電池に貯めることで、蓄電池の一日当たりの最大放電量は増加します)
そもそも我が家の太陽光発電システムの合計は3.0kwと小規模の為
余剰電力がそこまで発生しないと思います。
なので、太陽光と組み合わせる事への期待値はかなり低いです。
そして、もう一つ大事な観点があります。
余剰電力をそのまま蓄電池に貯まるようにしておくのが一般的だと思いますが
その場合は、太陽光発電の固定買取10年間がある内は「損」になってしまう、ということです。
(例:売電額24円/kwh、夜間電気代16.3円/kwhの場合で、日中余剰電力1kwhを蓄電池に貯めた場合・・・本来1kwh16.3円で買って貯めていたが、それは無料で貯まった。だが、本来1kwh24円で売れたはずだった。 となり、1kwhあたり7.7円の損です。)
よって、「蓄電池の導入は今は不要」という結論に至りました。
もし我が家で検討するなら、
・10年の固定買取終了後(いわゆる卒FIT後)
・蓄電池の価格がもっと安く
・日中あまり家に人がいない
とう条件をすべて満たした時になると思います。
太陽光の容量が大きい世帯では、卒FIT後は売電収入が大幅に下がってしまう為、蓄電池の導入をおすすめします♪