子供と植物の成長は瓜二つ。【親の役目は環境作り】
我が家には3人の子供がいます。
小学生2人、保育園児1人。
最近よく感じるのは、子供の成長と植物の成長はよく似ているな、という事です。
ここで言う「成長」には、「学習」も含みます。
【一人ひとり違うのは当たり前】
まず、当たり前ですが、子供(人間)の性格はそれぞれ違います。
それは、親の遺伝や生活環境、関わってきた人間関係によって構築されるからです。
・我が強い子
・忍耐力のある子
・内気な子
・社交的な子
・外で遊ぶのが好きな子
・頑張り屋さんな子
など、さまざまです。
なので、一人ひとり、適切に成長する為には
それぞれに合った環境(教育方法)が必要なのです。
では本題に入っていきたいと思います。
(※ここではわかりやすく、
生命力の強いタンポポやオオバコなど→「雑草」
日陰でもたくましく育つモンステラやアジアンタムなど→「観葉植物」
といった形で、個々の植物の特性区分を総称した言い方で表現します。)
道でよく見かける植物の多くは雑草と呼ばれる事が多いと思います。
この雑草、人が踏んでもたくましく生えてますよね。
中には道路のアスファルトをも押しのけて生えてきてますよね(笑)
天気が雨だろうが曇りだろうが、ちゃんと生えてます。
人間で例えるなら、忍耐力や生命力がとても強い人に当たると思います。
こういった人は、言ってしまえばどこででも生きて行けます。
仮に家庭環境が厳しくても、友達環境がぎくしゃくしても、ちゃんと独りでも生きる術を見い出せるのだと思います。
次に、屈光性のあるヒマワリは、太陽の方へ花を咲かせます。
なので、好ましいのは「日向」という環境ですよね。
逆に日陰では、一応育つとは思いますが、日向ほど元気に育つとは考えにくいです。
人間で例えるなら、外で遊ぶ事が好きな子でしょうか。
外で遊ぶ事が好きな子が、ずーっと外に出れない環境にいると
きっとストレスになってしまうと思います。
逆に、室内でも育つ「観葉植物」ですが
あまり日向に置きすぎると弱ってしまう種類のものがいくつもあります。
日陰の方が元気なタイプですね。
人間で例えるなら、家の中でゲームしたりテレビを観ている方が
外で遊ぶより好きというタイプです。
こういったタイプは、外に出れないことが直接ストレスにはなりません。
このように、その人の性格によって、「良い環境」「悪い環境」が違うという事です。
親が子供の為と思い、子育てに関する情報を色々と模索する中で
「子育てには必ず○○をしなさい」
「○○が絶対必要」
といった表現を目にすることがありますが
「絶対」や「必ず」と言った事は無いのだと思います。
もちろん、基本的なところであればその定義は成り立つかもしれません(「子供が悪い事をしたら叱る)など)。
つまり、子育ての内容は
「一人ひとり違うのが当たり前」
という事が前提になると思います。
【学習も植物と同じ】
「小学生の学習(勉強)は基礎。それを理解していないと、中学・高校と進むにつれ
わからないことが増え、付いて行けなくなる。」
とよく聴きますが、これも植物に置き換えられると思います。
イメージし易いように、樹木を例に挙げてみます。
樹木は、下から順に
根っこ
↓
幹
↓
枝
↓
葉
↓
種類によっては花や実
という構造です。
小学生の学習は、根っこ部分。
中学生の学習は幹の部分。
高校生の学習は枝~葉の部分。
大学生(短大・専門)以降は花や実の部分
だと思います。
つまり、小学生の頃の勉強をしっかり理解していないと
根っこがしっかり形成されず
幹も細く、弱弱しい樹木に育ってしまいます。
「樹木の根っこと枝の長さは同じくらい」と表現されていますが
その事からも、根っこがしっかりしていないと、枝は長く伸びません。
【親の役目】
ここまでで、
「子供の性格は一人ひとり違うので、それぞれに合った方法で」
「子供の学習は小学生からの積み重ねが大切」
と綴りましたが
果たして親はどうすれば良いのか。
結論 「環境作りに徹する」
に尽きると思います。
植物を育てる上で、「土」「天気」「気温」「水分量」の関係はとても大事です。
そしてそれをそれぞれ適切な状態を保とうとするのはとても難しいです。
(ハウス栽培や室内でない限り、気温を一定に保つのは無理ですしね(^_^;))
なので、この環境作りはとても大変です。
日々変化する環境を、どうやって「適切な環境」に整えるか。
土に肥料をあげなければいけないのか
水をあげないといけないのか
暑すぎたり寒すぎていないか
等、日によって与えるものも量も違ってきます。
子供も同じです。
その日の感情によっても違うし
その日の体調によっても違う。
その変化に適応できる環境作りに、親は日々悩み、試行錯誤を重ねています。
ただ、考えてみて下さい。
子供の性格が雑草のような子だったら、親はそこまで心配しなくても良いのではないでしょうか?
子供の性格が観葉植物のような子だったら、無理に外で遊ばせなくて良いのではないでしょうか?
そりゃ学校や保育園で、外で遊ぶ時間だったり、授業でもマラソンなどあるので
しないといけない時ももちろんありますが
親がその子に合わない事を無理に強要させるのは間違っていると思いませんか?
つまり、「環境作り=親のエゴだけの環境作り」では決してありません。
「環境作り=その子に合った適切な環境作り」である必要があります。
「子供は勝手に成長する」とどこかで聞いたことがありますが
基本的にはその通りだと思います。
あとは、親がその子に合った環境作りがしっかりできていれば
立派な大人になると思いますし
その子と相性の悪い環境作りをしてしまえば
道の逸れた大人になってしまうのだと思います。
その子に合った環境作り、それを簡単に見出せたら苦労はしないんですけどね(;´∀`)
私自身もまだ模索中の為、家族会議をよく開き、子供の意見を積極的に聞くようにしています。
【最後に】
子供の性格(思考パターン)は、これから先も人間関係や環境によって変化する為
とりあえず環境作りに徹してさえいれば、自然と付いてくるものだと思います。
ただ、ネガティブ思考が強い場合は、子供にアドバイスをする必要はあると思います。
(強要するのではなく、あくまで参考程度に。)
ただ、一度形成されてしまったその子の性格自体を変えるのは非常に難しいですよね。
特に先天的(遺伝的)に備わっている「気質」は厳しいです。
ここで言う気質は「感受性・生体リズム・好奇心がある等」です。
一方、後天的に形成された性格の部分は、原因が分かり、本人が「変えたい!」と思えば
変わることができると言われています。
ことわざに「三つ子の魂百まで」というのがありますが、確かに幼い頃に培われた性格は年を取ってもなかなか変わることは無いと思います。
ただ、これも意識の問題だと私は思います。
自分の「思考パターン」をしっかりと把握し、もし悪いパターン(ネガティブ思考等)になっていたら修正してあげることを続ければ、改善するはずです。
結局のところ、「幼い頃培われた性格=幼い頃からその思考パターン=幼い頃からの癖」なので、昔からの「癖」を変えればいいのです。
爪を噛む癖やイライラした時に頭をかく癖、そういった「癖」は、意識次第で治す事が出来ます。
つまり、
内面的な癖=「後天的な性格」
表面的な癖=「爪を噛む」「頭をかく」など
という違いなので、どちらも「癖」に変わりはない。その為、意識次第では改善できる!!という思うわけです。
「もう子供も大きくなっちゃったし、性格は変えられない」と諦めるのではなく、「意識次第では変われる」と思って
前を向いて歩んで行きましょう(^^)/