決断力のない大人にならない為に。【子どもの頃の○○が原因】
突然ですが質問です。
「今夜のおかず何にする?」
と聞かれた時、「何でもいい」と答えたことはありませんか?
ちなみに私はしょっちゅうです(笑)
これはほんの些細な内容ですが
もしこれが大学選びや就職活動、引っ越し等、自分の人生を左右する決断だった場合どうでしょうか。
もっと言えば、仕事で何かを承認するかどうかを委ねられた時
すぐに回答できますでしょうか?
これは「意思決定力があるかないか」という質問です。
この意思決定力は、子供の頃に
自分で自分のことを、どれだけ選択してきたか
という経験量が関係していると言われています。
もし意思決定力が弱いと思った方は
子供の頃、「言われたとおりにしないと怒られる」「言われたことを従順に守る方が良いとして育った」などの経験はありませんか?
子供の "自分で選ぶ力" を、親や外部が知らず知らずに奪ってきた結果、自分自身で決断が下せない人間を構築させてしまったのだと思います。
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「自分は何をやりたいのか」
「どんな大人になりたいのか」
そんな事を考えられる子供時代を過ごせれば
きっと自分の将来にも真剣になれると思います。
そして親は、その子供の考えを決して潰してはいけません。
その考えを実行できるように、最低限の環境を作ってあげればいいのです。
意志決定力を養う為には、子供の頃から「自分で判断する習慣」を身に付ければ
大人になっても意思決定力のある人間になれると言われています。
小さい頃からの決断するトレーニングが大切
ちなみに・・・
ドイツの大学が行なった研究結果によると、
子供の頃に「決められたスケジュールの中で遊んでいた」と答えた人たちよりも、
「自由に遊んでいた」「自分の好きなことをして過ごした」と答えた人たちの方が、
大人になって社会的に大きく成功している傾向が高いことがわかったそうです。
つまり、子供の頃に
“自分で” 遊び方や時間の使い方を決める習慣があった人の方が、
社会的なステータスや仕事の満足度、また交友関係の豊かさなどの数値が高かったのです。
小さい頃からの決断するトレーニング方法【方法①~④】
【方法①】 「何でもいい」「どっちでもいい」は禁句
例えば「夕飯何がいい?」「今日の服はどれにする?」「水と麦茶どっちがいい?」
など、日常生活のささいな事を、「何でもいい」「どっちでもいい」として流すのではなく、逐一自分で決める癖を付けます。
この意思決定力の練習は、一日の生活の中で、何度もチャンスが訪れます。
「何でもいい」「どっちでもいい」を1日の中で3回言ったら罰ゲーム
などと、楽しみながら取り入れてみてはいかがでしょうか。
【方法②】 3歳くらいまでの子には、2択で聞いてみる
子供は大体2歳になる頃には、2つの選択肢の中から1つを選択することができるようになるそうです。
なので、小さな子どもには「今日の夜ごはん、なにがいい?」ではなく、
「今日の夜ごはん、ハンバーグとカレーライス、どっちがいい?」
と聞くようにすると、スムーズに答えることができ、決断力を養う訓練になります。
4歳くらいになると、4つの選択肢の中から1つを選べるまでに成長するようなので、
子供の意思決定能力の成長過程を見ながら、選択肢を増やしていくと良さそうです。
【方法③】 具体的な条件を伝える
子供がなかなか決断できないのは
「頭の中で決断する材料が整理しきれていない場合がある」
そうです。
そんな時は、親が判断の材料になる条件を具体的に伝えてあげるといいそうです。
例えば、子供に「今日の夜ご飯、冷やし中華か温かいラーメンどっちがいい?今日は暑くなるみたいだよ」と聞くと「暑くなるなら冷やし中華!」と、その条件を基に自分で考えて決断できます。
【方法④】 どうしても判断できなければ消去法を使う
どうしても決めることが苦手な子もいますよね。俗に言う優柔不断です。
「何がいい?」と聞くと悩んでしまいますが、
逆に「心が動かない方や、嫌いなのは?」と聞くと
結構すぐに答えられることもあるそうです。
レストランで沢山のメニューの中から選ぶ時、苦手なものを最初から除外して選択肢を減らす。
学校の宿題が複数あるのなら「どれを今したくないか」といった言葉がけをする。
など、親の掛け声を工夫すると、決断を促すことに繋がります。
【対策】 子供が判断を間違えていた場合
子供が自分で決断することは嬉しいですが、仮にその判断が明らかに間違っていいたり、思い込みや先入観による浅い判断だったりした場合、親はどのように本人に伝えれば良いのでしょうか。
ここで大事なのは「え、なんで・・・」という顔をしないことです。
親の考えと違っていても、まずは受け止めて
「なるほど。そういうアイデアもあるね。」
と頷いてあげることが大切です。
その上で、かけてあげる言葉は、次のようなものが良いそうです。
「こういうことが起こる可能性はない?」
「もしこうなったらどうする?」
などです。
本来、子どもは持っている情報が少なく、選択肢も少ないものです。
そこで親ができるのは、子供の力だけでは集めきれない情報を提案することです。
大人として、可能なかぎりの選択肢を提示することで、子どもの世界観を広げるサポートができると思います。
最後に・・・
親が子供に「○○をしなさい」「毎回やる時には親に聞きなさい」など、行動を制限する言葉をかけ続けてしまうと、子供は「毎回聞くのも面倒だし、勝手に決めて~」と親に丸投げになってしまいます。
親が決めたルールはあくまで親の価値観でしかありません。
親の価値観だけで縛り付けてしまうと、親以下の価値観でしか育ちません。
子供にはのびのびと、興味のあることに打ち込める環境を作っていきたいと思います。
(理想論ですが・・(^_^;))