「茨の道」と「楽な道」。 本当はどっちが正解??
先に結論を言いますね。
私的見解ですが・・
<結論>
若い頃は茨(いばら)の道
大人になってからは楽な道
を選ぶのが良いと思います。
この「大人になってからは楽な道」というのは
勘違いをいないで頂きたいのは
「楽」ではなく、「結果までを最短ルートで」
という意味です。
この結論にたどり着くまでの考えをまとめてみたいと思います。
「茨の道」「楽な道」それぞれの良さ
◆ 茨の道が良いとされる理由
・楽な道を歩むより、頭や体力を使う為、成長できる
・様々なことを、嫌でも学べる
【ドラえもん のび太くんの父より】
いつもそうだが、きみのやってることをみていると・・・
嫌なこと、めんどくさいこと、苦しいことから逃げようとばかりしてる。
楽な道ばかり選びたがっている。
ちょうど、水が低いとこ低いとこと流れていくように。
それじゃいけないんだ。
気がついてみたら、どん底まで落ちてたなんてことになる。
人生とは、重い荷物をもって坂道をのぼるようなもの・・・といった人がいる。
人生にはいつも向かい風が吹いている・・・といった人もいる。
「かん難汝を玉にす」という言葉を知ってるか。
苦しみ悩んでこそ、立派な人間になれるという意味だ。
「我に七難八苦をあたえたまえ」と、月に祈った人を知っているか。
山中鹿之助という侍だ。
自分をうんと辛いめにあわせてくださいと祈ったのだ。
「憂きことのなおこの上につもれかし限りある身の力ためさん」という歌知ってるか。
悩みごとよやってこい。自分の力には限りがあるが、精一杯がんばるぞ!という意味だ。
昔の人たちは、こうして強くたくましい自分を育てあげた。
きみも男ならやってみろ!逃げたりしないで。
辛いこと苦しいことに、ドンとぶつかっていけ!!
と、のび太くんのお父さんも茨の道をおススメしてます。
のび太くんはまだ若い。
私もこのお父さんに賛成です(笑)
この「水が低いとこ低いとこと流れていくように。」という一節。
とてもわかりやすいです。
楽な方、楽な方へ逃げてしまうと、その分自分のレベルも下がっていきます。
◆ 楽な道が良いとされる理由
・楽だから
この違いを見ると、一目瞭然ですよね。
楽な道が良いとされる理由は、自分自身が楽だからという理由以外にありません。
自らを律する為にも、昔から茨の道を良しとする風潮があるのかもしれません。
若い頃は、苦労を買ってでもしろ
こんな言葉があります。
皆さんも一度は聴いたことがあると思います。
若い頃の苦労というのは、成長するうえで、貴重な体験となります。
また、恥をかけるのは若いうちの特権のようなものです。
若いうちの恥というのは、本人からすると、絶望的な恥ずかしさがありますが
周りからすると、かわいらしく思えます。
しかしこれを立派な大人になってから、恥をかくことがあれば
周りからは「あの人、大丈夫かな?」など、残念な目で見られてしまいます。
恥をかいても問題ない子供の内に、しっかりと恥をかいておくことをおススメします(^^)/
大人になったら、「効率よく」が第一
冒頭で綴りましたが、大人になったら、楽な道を選べばいいんです!
楽と言っても、「結果までを最短ルートで」という意味ですが(^_^;)
例えば
2人の仕事を例に見てみます。
Aさんは、任された仕事を、楽なので外注へ依頼し、自分は自分にしかできない別の仕事をしていたとします。退社時間は定時です。
Bさんは、任された仕事を、自分でしっかりとこなし、自分にしかできない別の仕事は任された仕事の後に、残業をして行なっていたとします。退社時間は遅くなり、残業3時間です。
このAさん、Bさん、どちらが優秀なのでしょうか。
恐らくAさんです。
Aさんの仕事量は自分にしかできない仕事だけです。
誰にでもできるような仕事は、少しくらいお金がかかったとしても
外注に任せる方が、結果的には会社は残業代を払わなくてよくなりますし
こういった事を仕組み化できれば、会社の生産性もアップすることが見込めます。
大人になると、茨の道ではなく楽な道を選ぶ方が特になる場合というのが往々にしてあるのです。
どうすれば「効率の良さ」を身に付けられるのか
これは、その人の性格によっても気質が備わっている人を何人か知っています。
妻もその内の一人だと思います(^_^;)
私の知っている限り、その人たちに共通している性格は
「面倒くさがり」
です。
物事をするのが面倒だから、常にゴールまでの最短ルートを考えています。
この面倒くさがりの中でも、2種類いると思います。
①面倒くさいからやらない
②面倒くさいけどやる
今回のケースに当てはまる人は②の人で
完璧主義な人ほど、その傾向にあるように思います。
今現在、効率よく動けていない人(私のように(^_^;))は
まずは
① 何をもってゴールとなるのか、ゴールを決める
② 現在地点(スタート)の状況の把握をする
③ スタート~ゴールまでの最短ルートを考える
という手順に乗っ取ってやってみて頂けると良いと思います。
この「効率よくやる」というスキルには
これまでの経験も絶対的に必要になってきます。
「この作業はこの相手に任せると早いな」
「この方法よりは、こっちの方法の方が前にやった時早かったな」
など、これまで茨の道を選んでくれば
こういった最短ルートを考える上での選択肢が増えます。
この意味でも、小さい頃に茨の道を選んでおくと、後々楽に生きられるのだと思います。
最後に質問です。
今、あなたの目の前に2つの道があります。
左は、整備された道。
右は、整備されていない茨の道(トゲトゲがはえた道)。
あなたはどちらを進みたいですか?
もし、次の情報を得たら、どうでしょう?
左の道は、この先10kmは整備された道で、その後の90kmは茨の道が続きます。
右の道は、最初の10kmは茨の道ですが、その後の90キロは、整備された道が続きます。
それならあなたは「やっぱり右の道にしようかな」って考え直すのではないでしょうか。
しかし現実には、多くの方は最初が楽な左の道を選んでしまうのではないでしょか。
理由は、目の前に10kmも整備された道があったら、その先なんて見えないので。
10kmから先は、茨の道になっているなんて、神様の視点じゃないと見えないのです。
この先の事を見渡せて初めて、合理的な判断ができるのです。
ではどうやったら合理的な判断ができるようになるのか。
それは、一度その道を通ってきた大人に聞いてみるのが近道です。
大人なら誰でも言い訳ではありません。
皆から尊敬されるような大人へ
「今、どっちの道を歩んだら、10kmより後が楽な道なのか?」
を聞けると最高です。
大体は「今、周りのみんな(友達)がやっていること=左の道」が不正解なんですよね。
もちろん私もですが(^_^;)
最後に・・・
「若い頃は苦労を買ってでもしろ」
この言葉は、わかってはいても中々できる事ではありません。
少しでも自らの意思で苦労を選ぶことが出来たら、自分を褒めてあげて欲しいです。
大人になれば「うまく状況を乗り切るスキル」という物が重要視されます。
結果が同じであるならば、手段・目的の部分をどれだけ楽にできるかです。
無理して茨の道を選ぶ必要はありません。
「茨の道だけど、得られるものが多い」
と思った時に初めて、茨の道を選べばいいと私は思います。