ゼロからの土作り(畑の土) 私はこうします!!
畑を作る際、最も重要なのが「土選び」です。
我が家の畑は、「野菜作り」をメインで考えてますので
幅広い野菜を、万能に育てられる土(昨日の検証結果、6.0~6.5pHの土)を、いかに安く準備できるかを検討したいと思います。(←欲張り)
その為にはまず、土について、より知識を深める必要がありますので、少し確認してみたいと思います。
(基本的な事をわかっていないと、応用ができないですもんね(;´∀`))
【2種類の用土】
まず、畑やガーデニング等、ある用途に使われる土の事を「用土」と言います。
そして、用土は大きく2種類に分類されます。
- 基本用土
- 補助用土
です。
それぞれの違いを見て行きます。
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基本用土
主となる土です。一つの植物を育てるだけでも、数種類の土が必要となりますが
その中でも半分以上を占める土がこの「基本用土」です。
基本用土は、肥料分を含まず、水はけと保水性のバランスが良い事が特徴です。
※畑に使われる土は、主に基本用土です。
<例:鹿沼土・黒土・赤玉土・日向土・軽石・真砂土・さつま土 など>
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補助用土(改良用土)
基本用土に足りない部分を補ってくれる役割がある土の事です。
肥料成分を含み、水はけや水持ちに優れています。
基本用土に混ぜ込むことで、水はけや保水性、肥料成分や通気性を高めてくれます。
<例:腐葉土・堆肥・石灰・ピートモス・バーミキュライト・パーライト・パークチップ など>
【6.0~6.5pHの土作り】
基本を押さえたところで、本題の「6.0~6.5pH(中性)の土作り」を考えたいと思います。
まずは、基本用土にもいくつか種類がありますが
その中で、この範囲のpHを持つ用土を選びます。
上記表より、pH値・通気性・保水性・保肥性 すべて〇の「赤玉土」が良いことが分かります。
ここで、基本用土:赤玉土に決定しました。
続いて補助用土を見てみます。
まず、pH値を見てみると、希望の「6.0~6.5」に該当するのは腐葉土しかありません。
通気性・保水性・保肥性、すべてを網羅しているものが無い為
補助用土:腐葉土に決定です。
続いて、配合比率ですが
基本用土:補助用土=6:4
くらいを目安に作るのが良いらしいので
で作りたいと思います♪
【結果】
ー補足ー
上記までは、自分で配合して土を作る方法ですが、
特定の品種(「野菜」という大きなグループで括られているものも多くあります)を育てる場合、既にその品種用に配合されている土があります。いわゆる「培養土」です。
【培養土】
培養土とは、基本用土と補助用土が最初から混ぜてある用土です。
よくホームセンターで売っているやつです。
「菊を育てるための土」 「野菜を育てる土」 「シンボルツリーの土」 「観葉植物の土」 などなど、これらはすべて培養土です。
その植物に一番適した割合で基本用土と補助用土が配合されています。
肥料成分や水はけ、保水性などが元々調整されている為
袋から開けたらすぐに使えます♪
「基本用土と補助用土の配合なんて面倒くさい!!」という方にはおススメです!!
※ただし、一度植物を育て終えた培養土は養分が失われており、土の団粒構造も崩れている為、そのままで別の植物を育てるのは厳しいです。(連作障害)
使用済みの培養土は振るいにかけるなどし、根っこや葉、ゴミを取り除く必要があります。また、pH測定器で酸度を測り、最適なpHに戻す為、補助用土を加える必要があります。
既に肥料が配合されている為、これを買ってくれば、下手にオリジナルで配合するよりよっぽど楽です。
価格も、オリジナル配合と培養土では、あまり差はありません。
(※培養土の中身(配合されている成分)によっては大差が出ます。)
これだけ聞くと「むしろこっち(培養土)の方がいいじゃん!!」と思いますが
一概にそうではありません。
ではなぜ肥料が一概に良いと言えないかというと、配合されている「肥料」の原料が関わってきます。
(肥料は「有機肥料」と「無機肥料」の2種類に分類されますが、その違いが関係します。)
肥料についてはこちらの記事にまとめさせて頂きました。
また、野菜によって必要な成分は異なりますが
培養土で畑を形成してしまうと、あらゆる野菜を作りたいと思ったときに
既にどんな成分が入っているかわからなくなったり
土が早く悪くなる原因にもなってしまいます。
その為私は、プランターなど、少量の土で良い場合や
畑でも、「ここの区画はきゅうり、ここの区画はチューリップ」といったような小さな区画でのみ培養土を使用し、広い範囲の土台となる用土はオリジナル配合にしようと思います。
連作障害とは・・・
同じ作物(同じ科の野菜)を同じ場所で、繰り返し育てることで、生育不良となり、収穫量が落ちてしまう障害のことです。
同じ作物を作り続けると、土壌の成分バランスが崩れ、更にはその作物を好む菌や病害虫の密度が高くなり、微生物に偏りが出て、その科特有の病気になりやすいです。
対策としては、pH測定などを行い補助用土を加える、もしくは土の入れ替えが効果的です。